回復期リハビリテーション病棟協会の活動内容

 

1.総会

 毎年2月の研究大会会期中に開催されます。年度の事業報告、事業計画、収支報告、収支予算、役員の改選などの議題について審議される最高議決機関です。正会員病院には1票ずつ議決権があります。

2.理事会

 2年間の任期(再任は妨げない)で活動します。回復期リハビリテーション病棟協会の理事会はチーム医療を反映させて医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、栄養士で構成しており、回復期リハビリテーション病棟の方向性について活発な議論を展開しています。

3.委員会活動

  1. 編集広報委員会(機関誌刊行)
     年間4号(4月・7月・10月・1月)を発行いたします。日常業務に役立つさまざまな特集記事や、回復期リハビリテーション病棟を運営する病院の紹介、スタッフの紹介などを掲載いたします。また当協会HPには会員専用ログインページを設け、会員の皆様向けに役立つ情報を発信しています。
  2. 保険・調査委員会(医療保険に関する取り組みと実態調査報告書刊行)
     当協会をとりまく情勢変化に対応すべく、回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する全体調査を、会員病院の協力を得て、毎年実施してきました。そこから得られた情報を整理し、当協会の施策立案、診療報酬改定への意見形成、あるべき姿の提言などを行うことを活動の基本としています。
  3. 総務委員会
     他学会・協会、企業などとの渉外業務を担当しています。また、協会としての災害リハ支援体制の構築を目指しています。
  4. JJCRS委員会(JJCRS刊行)
     当協会の公式学術雑誌としてリハビリテーションに関する「Open access journal」 Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science を刊行しています。
     誰でも読めて誰でも投稿できる二言語(日本語・英語)リハ雑誌です。
  5. 医療安全委員会(医療安全に関する取り組み)
     回復期リハ病棟での転倒をはじめとする医療事故などへの対策を検討しています。
     リスクマネジメント研修会などを開催し、回復期リハ病棟の医療安全の質の向上を目指します。
  6. 研修委員会(研修会)  
     全職種が参加するワークショップ形式の全職種研修会を年間10回開催します。回復期リハ病棟管理者を対象とした管理者研修会、回復期リハ病棟専従医・専任医のリハ医としての知識習得を目的とした医師研修会を開催します。
  7. 看護・介護委員会
     看護・介護研修会においては、回復期リハ病棟で必要な知識などの修得を目指すとともに、リーダーとなる看護師を育てることを目指して回復期リハ看護師認定コースを開設しています。さらにケアの質の向上を目指して、看護介護それぞれの専門性を高める研修会を予定しています。
  8. PT・OT・ST委員会
     PTOTST研修会、回復期セラピストマネジャー認定コース、スキルアップ研修会に加え、看護委員と共に自立支援に向けたチームアプローチ研修会を開設しています。またセラピスト10か条の普及と各職種5か条を提言します。
  9. ソーシャルワーカー委員会
     回復期リハビリテーション病棟におけるソーシャルワーカー業務の質の向上・標準化を目指し、年数回の研修を実施しています。チームにおける役割を明確にし、病院組織・地域社会へ発信していきます。
  10. 栄養委員会
     回復期リハ病棟における管理栄養士業務の在り方と栄養管理指標を明確にしていきます。
    実践力を身につけるための年1回の研修会の開催と、栄養介入におけるアウトカムとしての論文作成に取組んでいます。

4.研究大会

 当協会が独自で開催する研究大会とリハビリテーションケア合同研究大会があり、どちらも多数の研究が発表されています。詳細に関しましては左記メニュー項目「学ぶ」のコーナーから確認ください。

5.10か条

 当協会では医師、看護師、療法士、ソーシャルワーカー、栄養士などが、それぞれの立場からよりよい医療を目指した指針としての『10か条』を掲げています。

●医師 10か条
  1. リハビリテーションマインドを養い、穏やかな態度で患者さん・家族・スタッフに接しよう
  2. 職種・診療科間の壁を取り除き、リーダーとしてチーム医療を推進しよう
  3. リハビリテーション医学の最新知識・技術の習得と院内啓発に努めよう
  4. 基礎疾患や合併症の医学的管理とリスク管理を的確に行おう
  5. 患者・家族に進んでわかりやすく説明し、十分な同意に基づく医療に取り組もう
  6. 心理的な問題やQOLにも配慮し、社会復帰を支援しよう
  7. 急性期や維持期(生活期)の医療機関・施設や地域の社会資源と連携しよう
  8. より質の高いリハビリテーションサービスを提供できる病棟を創っていこう
  9. エビデンスに基づくリハビリテーション医療に取り組もう
  10. リハビリテーション医療の発展に寄与する志と誇りを持とう
    ※上記記載の10か条をPDFデータにて配信しています。
     A3サイズなどに拡大して院内掲示などにご活用ください。
     <医師10か条のPDFデータはコチラ>
●看護・介護 10か条
  1. 食事は食堂やデイルームに誘導し、経口摂取への取り組みを推進しよう
  2. 洗面は洗面所で朝夕、口腔ケアは毎食後実施しよう
  3. 排泄はトイレへ誘導し、オムツは極力使用しないようにしよう
  4. 入浴は週3回以上、必ず浴槽に入れるようにしよう
  5. 日中は普段着で過ごし、更衣は朝夕実施しよう
  6. 二次的合併症を予防し、安全対策を徹底し、可能な限り抑制は止めよう
  7. 他職種と情報の共有化を推進しよう
  8. リハ技術を習得し看護ケアに生かそう
  9. 家族へのケアと介護指導を徹底しよう
  10. 看護計画を頻回に見直しリハ計画に反映しよう
    ※上記記載の10か条をPDFデータにて配信しています。
     A3サイズなどに拡大して院内掲示などにご活用ください。
     <看護・介護10か条のPDFデータはコチラ>
    ※看護・介護10か条に関する評価表
      <看護・介護10か条評価表のPDFデータはコチラ>
      <看護・介護10か条追加評価表のPDFデータはコチラ>

●セラピスト
セラピスト10か条/セラピストのマネジメント 5か条(第1版)/ PT・OT・ST 5か条(第1版)の策定について(PDF)

 セラピスト 10か条(第2版)
  1. リハビリテーションマインドをもって専門職の使命を果たそう
  2. 心身機能の改善を図ろう
  3. 生活場面でのADL向上を促進しよう
  4. ADLの獲得に向けて適切な装具・車椅子・福祉用具を導入しよう
  5. 患者の行動と疾病の危険徴候を見逃さず、事故や感染を予防しよう
  6. カンファレンスは、定期的に多職種で開催し、今後の方向性を多職種で検討・一致させよう
  7. 記録や情報伝達は多職種が理解できる内容、言葉で表現しよう
  8. 病棟や在宅で介護を担う家族や介護者とともに、ケア方法を検討しよう
  9. 退院に向けての環境調整は、過不足なく行い、地域スタッフに繋いでいこう
  10. 患者に寄り添い、その人らしい社会参加を支援しよう
 セラピストのマネジメント 5か条(第1版)
  1. チーム組織・業務体制を整え、改善活動を推進しよう
  2. 専門性・協働性・主体性のある人材を育てよう
  3. データを収集・分析し、質向上に活用しよう
  4. 収益・費用を健全化し、適切なサービスを維持・向上しよう
  5. 機器・備品を整備し、安全で衛生的な病院環境をつくろう
 PT・OT・ST 5か条(第1版)
 PT 5か条
  1. 筋力、関節可動性、姿勢バランスなどの運動機能を回復させよう
  2. 全身の部位・状態などを観察し、不動による疼痛・虚血を予防しよう
  3. 呼吸・循環機能を高め、社会生活に必要な体力の向上を図ろう
  4. 課題にそった運動学習を促し、実際的な基本動作を高めよう
  5. ADLの自立に向けて運動療法、物理療法などを駆使しよう
 OT 5か条
  1. ADL・IADLの実施状況を評価・介入し、生活機能向上につなげよう
  2. 生活行為に活かせる身体機能/操作機能の改善・獲得に取り組もう
  3. 認知・行為、心理的側面を包括的に捉え、その人らしい生活の実現を援助しよう
  4. 自助具や福祉用具を駆使し、対象者を取り巻く環境を調整することで生活機能を充実させよう
  5. 地域生活の拡大・充実(再建)に向けて個別性のある支援を行おう
 ST 5か条
  1. コミュニケーション機能の改善をはかり、意思疎通の向上に努めよう
  2. 生活の場でコミュニケーション環境の調整を行い、社会参加を促そう
  3. 摂食嚥下機能を高め、経口摂取を目指そう
  4. その人らしい食のあり方を提案し、安全で安心な食事のあり方を提示しよう
  5. 高次脳機能障害を評価し、生活の再構築に向けた介入をしよう

※上記記載の10か条および5か条をPDFデータにて配信しています。
 A3サイズなどに拡大して院内掲示などにご活用ください。
改定および新規策定PDF<セラピスト10か条(第2版)/セラピストのマネジメント5か条(第1版)/PTOTST5か条(第1版) PDFデータはコチラ>
※第1版はコチラ<セラピスト10か条(第1版)>

●ソーシャルワーカー 10か条
  1. 「相談」の専門職として、しっかり患者さん・ご家族の相談にのろう
  2. 身近で相談しやすい存在として病棟に顔を出し、こちらからも声をかけよう
  3. その人らしい生活とは何かをアセスメントしよう
  4. 障害受容の過程を支援しよう
  5. 患者さんの自己決定に基づいた退院援助をしよう
  6. リハビリテーションチームの一員として相談援助のプロセスをチームと共有しよう
  7. 退院後の生活を常に気にかけて援助しよう
  8. カンファレンスでは、患者さん・ご家族のニーズを把握し、代弁しよう
  9. 常に最新の社会資源の情報収集・情報提供、新しい社会資源の発掘を心がけよう
  10. 地域との窓口になり、回復期リハビリテーション病棟の理念を地域に啓発しよう
    ※上記記載の10か条をPDFデータにて配信しています。
     A3サイズなどに拡大して院内掲示などにご活用ください。
     <ソーシャルワーカー10か条のPDFデータはコチラ>
●管理栄養士 10か条
  1. 栄養を食べ物で表現する職種であることを自覚しよう
  2. 口から食べることを推進しよう
  3. 安全でおいしい食事を提供しよう
  4. 適切な嚥下食の提供と開発をしよう
  5. カンファレンスに参加し、チームの一員として貢献しよう
  6. 栄養状態の評価を行い、全身状態の改善及びリハビリテーション効果の向上につなげよう
  7. 再発予防や基礎疾患に対応する食事教育をしよう
  8. 在宅での食事に対する不安解消や地域・施設との充分な連携をとろう
  9. 計画・実施したことはアウトカム評価を行い、エビデンスの集積をしよう
  10. 栄養ケアを多職種協働で介入するシステムを構築し、定期的な評価と質の向上に努めよう
    ※上記記載の10か条をPDFデータにて配信しています。
     A3サイズなどに拡大して院内掲示などにご活用ください。
     <管理栄養士10か条のPDFデータはコチラ>