| 第1章 入院に先立ってのこと |
| Q1 |
回復期リハビリテーション病棟ってどんな病棟? |
| A1 |
大きな病気や怪我をすると多くは「急性期病院」と呼ばれる病院で治療を受けることになります。しかし、この急性期病院というところは、「命を助ける」ことが大きな目的となっているので生命の危機を脱すると、退院を勧められます。急性期病院は、命の危機に瀕した患者さんを次々と受け入れ、命を救うことを使命としているためです。
しかし、多くの患者さんはこの時期はまだ心身へのダメージが大きく残り、元の生活にすぐ戻ることは困難ですし、退院を勧められたご家族のほうでも困ってしまう場合が多くみられました。
このため、平成12(2000)年に「回復期リハビリテーション病棟」が誕生しました。この新しい病棟は、命の危機を脱してもまだ医学的・心理的サポートが必要な時期の患者さんを対象に受け入れ、自然回復を促す環境をつくり、多くの医療専門職がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。
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| Q2 |
誰でも回復期リハビリテーション病棟に入院できるの? |
| A2 |
この病棟では、病名と、病気・怪我を発症してから入院するまでの期間が決められています。たとえば、脳梗塞や脳出血などの脳卒中、大腿骨頚部(太ももの付け根部分の)骨折、脊髄損傷、頭部外傷、肺炎や外科手術の治療時の安静による廃用症候群などでは発症または手術後「2か月以内」、股関節・膝関節の神経や筋、靭帯損傷後は「1か月以内」などです。
これらの患者さんに対し、チームの各担当スタッフが入院後すぐ、寝たきりにならないよう、起きる、食べる、歩く、トイレへ行く、お風呂に入るなど(これらを「日常生活動作」(ADL)といいます)への積極的な働きかけで改善を図り、家庭復帰を支援していくのです。まずは病院の医師やソーシャルワーカーに相談するか、お近くの回復期リハビリテーション病棟のある病院へお問い合わせ下さい。
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| Q3 |
回復期リハビリテーション病棟ってどこの病院にあるの? |
| A3 |
回復期リハビリテーション病棟は病院の中に1つの病棟として開設されている場合もあれば、病院全体が回復期リハ病棟になっている病院もあります。
協議会ホームページの左側にあるメニューから「協議会加入病院一覧」または「全国のリハ病棟一覧」を選択いただけるとご覧いただけます。全国の整備状況は2011年3月現在、全国に1088病院、1355病棟、60144床が確認でき、当初の整備目標であった「人口10万人あたり50床」に近い47床となりました。
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| Q4 |
回復期リハビリテーション病棟の「回復期」って? |
| A4 |
病気や怪我の種類は違っていても、自然回復や集中的なリハビリテーションにより身体の機能や日常生活動作(ADL)の改善が見込まれる時期を「回復期」という言葉で表しています。脳卒中や大腿骨頚部骨折など大きな病気や怪我を発症すると、急性期病院で治療を受けて命の危機を脱し、全身状態はひとまず安定します。しかし、まだまだ麻痺などの障害が残っている場合が少なくありません。
ただし、こうした症状はすぐには固定せず、その後も引き続き機能の回復が期待できる期間が続きます。この期間は病気の種類や発症した場所、発症してからの期間などに左右されるため、回復期リハビリテーション病棟では入院できる患者さんの病名、発症してからの期間が決められています。 |