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石川誠の足跡

回復期リハビリテーション
病棟の量的・質的整備
2000年前後~

1995(平成7)年頃【石川 誠氏48~49歳】~2000(平成12)年【53~54歳】
【証言】「1995年頃、日本リハビリテーション病院協会(現 日本リハビリテーション病院・施設協会)の中でリハビリテーション医療の専門病棟が絶対に必要ではなかろうかと、石川 誠副会長を中心にケーススタディの積み上げを全国レベルで実施し、その必要性を具体的にとらえ、当時の厚生省に投げかける研究が行われていました。それは非常に大変な研究作業で、詳細にわたってその必要度の調整が行われましたことが夢のような気持ちがいたします。そして2000年に厚生省から回復期リハビリテーション病棟の設立の必要性が提唱されました。名称はリハビリテーション専門病棟ではありませんでしたが、まさに日本リハビリテーション病院・施設協会の提唱されました構想そのままであったといっても過言でないと思います」。(米満弘之・第二代会長『全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 設立10年史』より)
2000(平成12)年【53~54歳】
4月、介護を社会全体で支える介護保険の制度が施行。同じく4月、脳卒中、大腿骨頸部骨折等を発症した患者の寝たきり防止、ADL向上、在宅復帰を目的とした「回復期リハビリテーション病棟」が医療保険制度(診療報酬)に回復期リハビリテーション病棟入院料として新設。
11月、「全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会」設立準備委員会を発足。
【証言】「2000年に回復期リハビリテーション病棟が生まれました時は、まだ、リハビリテーション総合承認施設の認可を受けている病院でなければならず、ハードの面でも現在より廊下幅など厳しい条件がありました。人の確保にいたしましても、看護師をはじめ、PT、OTもぎりぎりの線でやっとクリアしたところが多かったと思います。
……しかし、リハビリテーションの専門病棟が認められることは、永年リハビリテーション医療にかかわってきた人々にとっては念願でありましただけにほんとうにうれしいことでした……診療報酬の中で生まれた回復期リハビリテーション病棟ですので、診療報酬制度の変更のたびにプラス・マイナスのことが起こります。……しかしながら、この10年でこの病棟は空に飛び立つジェット機のように勢いよく飛び出したところです」。(大田仁史・初代会長『全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 設立10年史』より)
2001(平成13)年【54~55歳】
2月、全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会設立総会(東京・ダイヤモンドホテル)。
大田仁史初代会長、石川 誠常務理事、理事11名体制で組織が始動。
9月、第1回理事会(東京都台東区 事務局)
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会 沖縄2001(沖縄・沖縄コンベンションセンター)
12月、第1回 研究大会【12/15・16、東京・ダイヤモンドホテル、石川 誠 大会長、60病院・283名参加】
2001年12月1日時点:回復期リハビリテーション病棟入院料算定病院数116(うち連絡協議会正会員79病院、準会員6病院)
2002(平成14)年【55~56歳】
6月、第1回全体研修会(東京・笹川記念会館)。
7月、機関誌創刊(季刊・年4冊)1,000部発行。
9月、第1回回復期リハビリテーション病棟実態調査。
12月、第2回 研究大会(茨城県・つくば国際会議場)
大田仁史大会長 テーマ:回復期リハ病棟はリハ医療発展の要となるか
2003(平成15)年【56~57歳】
3月、総会・研修会 連絡協議会Webサイト開設。
8月、第1回看護研修会(東京)
9月、第2回看護研修会(福岡)
10月、第3回リハビリテーション・ケア合同研究大会(東京都・文京シビックホール)
石川 誠大会長 テーマ:連携と役割分担―急性期から回復期、維持期へ進むリハビリテーション
11月、第1回医師研修会(東京)
2004(平成16)年【57~58歳】
1月、第1回リハスタッフ研修会(東京)
3月、総会・研修会(東京) 大田仁史会長(2期目)、石川 誠常務理事、理事17名体制。
4月、機関誌第3巻第1号 1,900部発行
10月、第4回リハビリテーション・ケア合同研究大会 (福岡県・九州厚生年金会館)
浜村明徳大会長 テーマ:地域に暮らす…活動と参加の再考
大会前日、台風23号の影響で飛行機、新幹線の欠航、運休が相次ぎ多くの参加者の会場入りが遅延する荒れ模様の幕開けとなった。
2005(平成17)年【58~59歳】
2月、第5回研究大会(東京・都市センターホテル)
石川 誠大会長 テーマ:何ができるか回復期!
会期中開かれた総会で役員改選が行われ、理事互選により米満弘之氏が連絡協議会第二代会長に就任。米満弘之会長、石川 誠常務理事、理事17名体制。
2006(平成18)年【59~60歳】
2月、第7回研究大会in高知(高知文化プラザ)
栗原正紀大会長 テーマ:回復期リハ病棟からの発信
5月、第4回全職種研修会(全体研修会を改称)
6月、第1回ソーシャルワーカー研修会
8月、第1回病棟管理者研修会
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(青森)
福田道隆大会長 テーマ:心身機能・生活機能の再構築
大会閉会後の夕刻から急速に発達した低気圧により青森市内は暴風雨の大荒れに。陸路・空路が絶たれ、多くの参加者が青森で足止めを食らった。
2007(平成19)年【60~61歳】
2月、第9回研究大会in熊本(熊本県民交流会館ほか)
テーマ:地域連携と回復期リハ病棟
会期中開かれた総会で役員改選が行われ、理事互選により石川 誠氏が連絡協議会第三代会長に就任。石川 誠会長の指名で副会長に栗原正紀、園田 茂、宮井一郎の三氏。会長、副会長3名、理事18名体制。
4月、機関誌第6巻第1号 3,200部発行
7月、回復期リハビリテーション病棟看護必要度調査を開始(厚生労働省保険局医療課より受託)
9月、回復期リハビリテーション看護師認定コース(第1期)開講
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(埼玉)
斉藤正身大会長 テーマ:Passion lives here!~明日に向かうリハビリテーションの創造~
12月、第1回栄養士・管理栄養士研修会(東京)
2008(平成20)年【61~62歳】
2月、第11回研究大会in名古屋(ホテルヒルトン名古屋)
園田 茂大会長 テーマ:やさしく、そして科学的に
11月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(福井)
林 正岳大会長 テーマ:未来への提言
2009(平成21)年【62~63歳】
2月、第13回研究大会in大阪 (大阪国際交流センター)
宮井一郎大会長 テーマ:回復期リハの検証と展望
10月、「2001~2008年全体調査の経年集計報告書」(実態調査委員会)
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(広島)
畑野栄治大会長 テーマ:高齢・障害者の尊厳を6つのMで支えよう―機能分化と連携―
2010(平成22)年【63~64歳】
2月、研究大会in静岡三島(三島市文化会館ほか)
黒沢崇四大会長 テーマ:地域連携ひとひねり
8月、JJCRS(Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science)創刊。
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(山形)
川上千之大会長 テーマ:今ふみ出そう新しい10年への一歩を
2011(平成23)年【64~65歳】
2月、第17回研究大会in長崎(長崎ブリックホールほか)
栗原正紀大会長 テーマ:ふたたび回復期からの発信~救急から在宅まで地域包括ケアの要として~キーワードはチーム・質・連携
7月、回復期セラピストマネジャーコース第1期開講。
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(熊本)
山鹿眞紀夫大会長 テーマ:リハ・ケア再考~すべての人にリハ・マインドを届けよう~
10月、全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 設立10周年祝賀会(東京・パレスホテル)
2012(平成24)年【65~66歳】
2月、第19回研究大会in京都(京都国際会議場)
児玉博行大会長 テーマ:さらに高めよう 在宅へのアプローチ~医療・介護の機能分化とその再編に向けて
8月、臨時総会で一般社団法人化への移行を満場一致で議決
9月30日、全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 解散。
10月1日、「一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会」設立。
石川 誠初代会長、宮井一郎副会長、園田 茂副会長、理事28名・監事2名体制、事務局 東京都渋谷区本町。
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(札幌)
横串算敏大会長 テーマ:新しい医療介護福祉の連携をめざして~拡げよう繋げようリハケアの輪
2012年9月時点:回復期リハビリテーション病棟入院料算定病院数1,173(うち協会正会員947病院 組織率80.7%)
2013(平成25)年【66~67歳】
3月、第21回研究大会in金沢(石川県金沢市・金沢歌劇座、金沢21世紀美術館、石川県社会福祉会館)
勝木保夫大会長 テーマ:クオリティ オブ回復期
2013年度定時社員総会を開催。役員改選、宮井一郎新会長、園田 茂副会長。新設の常任理事には三橋尚志、西村一志、岡本隆嗣の三氏と石川 誠氏が就任。医療保険委員会と実態調査委員会を年度途中で合体し「保険・調査委員会」に組織再編、データに基づく診療報酬改定要望等を行うことを決定。看護委員会メンバーに新たに介護福祉士数名が加入、委員会名を「看護・介護委員会」に変更。「総務委員会」を新設、委員長に近藤国嗣理事。
11月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(千葉)
梅津博道大会長 テーマ:日本中にリハケアの根を張ろう~いちばんの笑顔を目指して
2014(平成26)年【67~68歳】
2月、第23回研究大会in名古屋(名古屋市・名古屋国際会議場)
鵜飼泰光大会長 テーマ:回復期リハビリテーション病棟の目指すところ
11月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(長崎)
栗原正紀大会長 テーマ:がんばらんば~安心して暮らせる地域づくりに向けて~
2015(平成27)年【68~69歳】
2月、第25回研究大会in愛媛(愛媛県松山市・ひめぎんホール)
藤田正明大会長 テーマ:進化するものこそ光れ回復期
5月、2015年度定時社員総会を開催。役員改選、園田 茂新会長、宮井一郎副会長。石川 誠、三橋尚志、西村一志、岡本隆嗣常任理事、理事23名体制。ソーシャルワーカー新委員長に藤井由記代理事。
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(神戸)
大村武久大会長 テーマ:ふたたび自分らしくいきいきと暮らせるように~2025年に向けてそれぞれの立場から一緒に考えよう~
2016(平成28)年【69~70歳】
3月、第27回研究大会in沖縄(沖縄コンベンションセンターほか)
宮里好一大会長 テーマ:回復期リハビリテーションー原点に立脚しつつ更なる進化を
5月、2016年度定時社員総会を開催。
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(茨城)
鈴木邦彦大会長 テーマ:地域包括ケアをあたりまえにしよう!~創造・協働・実践‼
2017(平成29)年【70~71歳】
2月、第29回研究大会in広島(広島国際会議場・広島市文化交流会館)
岡本隆嗣大会長 テーマ:レベルアップ! スピードアップ! フォローアップ!
5月、2017年度定時社員総会を開催。
役員改選、園田 茂会長(2期目)、宮井一郎副会長。三橋尚志、西村一志、岡本隆嗣常任理事。石川 誠氏、役員を勇退し相談役に。代わって新常任理事に水間正澄理事が就任。会長・副会長・常任理事4名の執行部、理事24名体制。
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(久留米)井手 睦大会長 テーマ:美しくリハの縦糸ケアの横糸
2018(平成30)年【71~72歳】
2月、第31回研究大会in岩手(盛岡市民文化ホール、盛岡地域交流センター、いわて県民情報交流センター)
大井清文大会長 テーマ:回復期リハ病棟の理想郷(イーハトーヴ)を考える~医療・介護報酬同時改定を見据えて~
10月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(米子)
廣江 研名誉大会長、角田 賢大会長 テーマ:互恵互助
2019(平成31・令和元)年【72~73歳】
2月、第33回研究大会in舞浜・千葉(東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ、ディズニーアンバサダーホテル、シネマイクスピアリ、浦安市運動公園総合体育館)
近藤国嗣大会長 テーマ:宣言。科学と情熱。
5月、定時社員総会を開催。 役員改選、三橋尚志新会長、宮井一郎副会長、園田 茂副会長。水間正澄、西村一志、岡本隆嗣常任理事。会長・副会長・常任理事6名の執行部、理事24名体制。「倫理委員会」を新設、委員長に菅原英和理事。
11月、リハビリテーション・ケア合同研究大会(金沢)
勝木保夫大会長 テーマ:響生~チームで奏でる保健・医療・福祉のハーモニー~
2020(令和2)年【73~74歳】
2月、新型コロナウイルス感染症対応のため、3月の第35回研究大会in札幌(橋本茂樹大会長)開催中止を決定。
4月、11月のリハビリテーション・ケア合同研究大会(大阪)開催中止を決定。
7月、翌年2月の第37回研究大会in熊本開催中止を決定。一方、全職種研修会、病棟専従医師研修会、看護リーダー・主任研修会等をWeb開催に切り替え実施。
9月、菅原英和理事が水間正澄氏に代わり常任理事に就任。
2021(令和3)年【74歳】
3月1・2日の両日、コロナ禍で「回復期リハビリテーション病棟協会研究発表会」がZoomのWebinar3枠でライブ配信、3月末までオンデマンド配信。
5月24日午前6時45分、石川 誠氏逝去(享年74)
5月29日、定時社員総会を開催。
役員改選、三橋尚志会長(2期目)、宮井一郎副会長、園田 茂副会長。西村一志、岡本隆嗣、菅原英和常任理事。会長・副会長・常任理事6名の執行部、理事27名体制。
1998(平成10)年【石川氏51~52歳】
3月、東京都台東区元浅草に「たいとう診療所」を開設。
1999(平成11)年【52~53歳】
3月、東京都台東区元浅草に「訪問看護ステーションわっか」を開設。
4月、東京都世田谷区桜新町に「桜新町リハビリテーションクリニック」を開設。
2000(平成12)年【石川氏53~54歳】
医療法人社団 新誠会 理事長
4月、たいとう診療所「居宅介護支援事業所」を開設。
2001(平成13)年【54~55歳】
3月、桜新町リハビリテーションクリニックの建物に「訪問看護ステーション桜新町」を開設。
2002(平成14)年【55~56歳】
6月、東京都渋谷区本町に「初台リハビリテーション病院」を開院、病床数109床。入院電子カルテ導入。
2003(平成15)年【56~57歳】
4月、「在宅総合ケアセンター元浅草」設立。
5月、初台リハビリテーション病院3階病棟オープン 病床数157床。
6月、在宅総合ケアセンター元浅草 たいとう診療所で診療所病棟開始。
8月、桜新町リハビリテーションクリニック 通所リハビリ開設。
10月、初台リハビリテーション病院主幹開催「リハビリテーション・ケア合同研究大会東京2003」を東京都文京区の文京シビックホールで開催。
大会長を務める。
2004(平成16)年【57~58歳】
4月、東京都世田谷区祖師谷に「在宅リハビリテーションセンター成城」を設立。桜新町各事業所を「在宅リハビリテーションセンター桜新町」とする。初台リハビリテーション病院チームマネージャー制導入。
6月、初台リハビリテーション病院全館オープン 病床数173床。
9月、成城リハビリテーションクリニック療養病床開始。
2006(平成18)年【59~60歳】
5月、在宅総合ケアセンター元浅草 通所リハビリこころいき開始。
2007(平成19)年【60~61歳】
12月、「成城リハビリテーションクリニックデイサービス・成城」とする。
2008(平成20)年【61~62歳】
4月、「船橋市立リハビリテーション病院」開院(南2病棟、外来)。
5月、同院訪問リハビリテーション開始。
7月、船橋市立リハビリテーション病院北2病棟オープン。
2009(平成21)年【62~63歳】
4月、船橋市立リハビリテーション病院南3病棟オープン。
7月、東京都台東区東上野に医療法人社団輝生会本部を設置。人事局、事務局、教育研修局。
7月、船橋市立リハビリテーション病院北3病棟オープン。
10月、第1回船橋市地域リハビリテーション研究大会で「これからの船橋市におけるリハビリテーションの流れ」と題し講演。シンポジウム「船橋市における地域連携を考える!」座長を務める
2010(平成22)年【63~64歳】
4月、船橋市立リハビリテーション病院南4病棟オープン。
7月、同院北4病棟オープン。
10月、成城通所リハビリテーションをオープン。
12月、医療法人財団新誠会と医療法人社団輝生会を統合、存続法人輝生会。
2011(平成23)年【64~65歳】
9月、成城リハビリテーションセンター居宅介護支援事業所を特定事業所とする。
2012(平成24)年【65~66歳】
10月、初台リハビリテーション病院および船橋市立リハビリテーション病院で通所リハビリテーション事業を開始。
2013(平成25)年【66~67歳】
4月、船橋市立リハビリテーション病院 院内保育所運営開始。
7月、在宅リハビリテーションセンター成城から「在宅総合ケアセンター成城」へ改称。
11月、船橋市立リハビリテーション病院主幹 リハビリテーション・ケア合同研究大会 千葉2013を幕張メッセ国際会議場で開催。梅津博道大会長
2014(平成26)年【67~68歳】
4月、初台リハビリテーション病院が東京都地域リハビリテーション支援事業(区南西部)受託(2017年・2020年更新)
4月、船橋市リハビリセンターが船橋市地域リハビリテーション推進拠点に指定
7月、「船橋市リハビリセンター」設立。9月、第20回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術集会を東京都新宿区の京王プラザホテル、新宿NSビルほかで開催。石川 誠大会長、藤谷順子大会副会長
2016(平成28)年【69~70歳】
8月、「成城リハケア病院」開院。
2018(平成30)年【71~72歳】
4月、輝生会理事長を水間正澄氏へバトンタッチし会長へ就任
2021(令和3)年【74歳】
2月、成城リハケア病院、地域包括ケア病棟から回復期リハビリテーション病棟へ変更