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会長コラム

#1
動いてナンボ! 地域でより能動的な役割を果たそう
〜リハビリテーション・ケア合同研究大会 大阪2025

 リハビリテーション・ケア合同研究大会 大阪2025が、大盛況のうちに閉会しました。大会のテーマである「動いてナンボ!動かしてナンボ! ー『動く』が支える 人・地域・日本 ー」は、超高齢社会におけるリハビリテーションの根幹であり、回復期リハビリテーションの現場が日々実践する“活動と参加を通じた社会の再構築”という揺るぎない理念を力強く示すものでした。参加者 2,300 名超という規模と熱量は、このテーマに対する医療・介護・福祉領域の専門職の強い関心と行動力の表れといえるでしょう。
 会長講演・基調講演・主催団体企画各シンポジウムでは、個人の機能回復に留まらず、回復期から生活期への切れ目のないリハ・ケアを実現するために、地域全体が連携し、組織として“動くこと”、そして専門職である私たち自身が主体的に動くことの重要性が改めて強調されました。一般演題も、脳卒中、運動器疾患、摂食嚥下、終末期ケア、DXを活用した新たなアプローチなど多岐にわたり、実践と研究に裏づけられた知見が提示され、参加者一人ひとりの臨床実践の質向上に寄与する内容でした。特に、回復期リハビリテーション病棟が地域包括ケアシステムのハブとして、より能動的な役割を果たすべきという使命感を共有できたことは大きな成果です。会期中交わされた熱い議論、得られた新たな知見、800を超える演題から生まれた実践知も、これから本格化する新たな地域医療構想の荒波を乗り越える大きな力となることでしょう。個人的には、澤村先生、浜村先生、栗原先生をはじめ重鎮の先生方が大会全体を温かく見守っておられた姿が印象的でした。次世代のリーダーや若手発表者がリハビリテーションとケアのあるべき姿を実践し発信する様子に安心され、さらなる期待を寄せておられたのではないかと想像します。
 この実り多い大会を成功に導いてくださった大会長・島田先生、はぁとふるグループのスタッフの皆様、当協会常任理事の宮井さんはじめ大会組織の皆様に、心より感謝申し上げます。


2025年11月22日


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●2025/11/22
#1 動いてナンボ! 地域でより能動的な役割を果たそう〜リハビリテーション・ケア合同研究大会 大阪2025